2017国際食品工業展

6月13日(火)~6月16日(金) 東京ビッグサイト・東1~8ホール 10:00~17:00

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研究概要

亜臨界流体を用いたバイオマスの処理と機能性食品製造への応用

研究機関名

京都大学 大学院農学研究科 食品生物科学専攻 農産製造学分野

代表者

中川 究也

本研究の主旨

常圧での沸点以上で加圧することにより液体状態を保った水は亜臨界水と呼ばれ、通常の水とは異なった性質を示す。亜臨界水は比誘電率が低く、有機溶媒に近い性質をもつ。また、イオン積が大きく、酸またはアルカリ触媒として作用する。これらの性質を利用して、常温の水では難しい疎水性物質の抽出や触媒作用を利用した種々の反応が可能となる。
イサダは主に三陸沿岸で漁獲され、釣餌などに利用されているオキアミの1種である。資源量は豊富であるが、漁獲後の短時間で自己消化によるアミン臭を生じるため生臭くなる。そのため、食品としての利用は限定的である。そこで,イサダの食用資源としての高付加価値化を図るため、亜臨界水処理を活用して新たな調味液または調味粉末を製造する研究を行った。
希少糖は自然界に少量しか存在しない糖の総称であり、数多くの種類がある。しかし、大多数の希少糖には大量生産の手法が確立されておらず、製品のコストは極めて高い。そのため、希少糖の機能性評価には困難が伴っている。そこで、希少糖の機能解明と商品化に向けた大量生産への取り組みとして、亜臨界含水エタノール処理を利用した希少糖の製造を試みた.亜臨界水中では、ガラクトースがタガトースなどに異性化するが、分解産物も多い。そこで、水の代わりに含水エタノールを使用し、亜臨界処理を実施したところ、タガトースが高収率で得られた。この手法は、キシロースなどの単糖やマルトースなどの二糖を原料とした場合にも適用でき、対応する希少単糖あるいは希少二糖が高い収率で生成した。

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