2018国際食品工業展

6月12日(火)~6月15日(金) 東京ビッグサイト・東1~8ホール 10:00~17:00

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研究概要

養鶏におけるAIを用いた個体管理と清掃ロボットによる安全な食肉生産技術

研究機関名

山形大学 農学部 食料生命環境学科 生産機械研究室

代表者

片平 光彦

本研究の主旨

日本国内の鶏肉消費量は、平成27年が2,298千トン、平成28年度が2,369千トンと対前年比2.2%増となっている。鶏の飼養はウンドウレス型などの鶏舎を用いて一般的に平飼いで行われている。平飼いは鶏の大規模飼養に際して個体管理が難しく、農水省が目標とする飼養率98%(平成32年度)の実現に対する障害の一つになっている。また、近年ではAnimal welfareの観点から家畜飼養時の快適性について配慮が求められていることから、飼養時の個体管理の重要性が増加している。本報告では大規模飼養が進んできている養鶏での家畜飼養時の快適性に考慮し、安全で安心な食肉生産を実現することを目的に、AI技術を用いた鶏の個体管理と出荷後に用いる清掃ロボットについて検討した。
個体認識ではRFID受信機から鶏測定データを連続的に取得し、体重計からの出力をタイムスタンプ付きでUSBを経由してPC上で受信するシステムを構築した。試作機を用いた計測では、超小型RFID ID Tagの感度が低くID Tag間の相互干渉が少ないため、測定値の誤差が小さくなり実用性が高い。鶏の行動解析では、35日齢では立位休息、伏臥位休息、睡眠をあわせた休息行動に関する試験区間に有意差がなく、各休息行動も試験区間に有意差がなかった。65日齢では、立位休息について試験区間に有意差が認められ、特に低密区で顕著であった。立位休息は動作の前後に現れることが多く、行動が活発であった低密区で多く現れたと考えられる。伏臥位休息と睡眠は試験区間に有意差がなかった。なお、睡眠は両日齢とも標準区と比較して低密区で多く確認できた。低密区の鶏は睡眠によって十分に体を休めることができたため、標準区の個体よりもリラックスした状態であった。体重の推移は各試験区間に差がなく、飼料要求率は低密区で高い傾向にあった。鶏舎清掃実験では、4輪駆動車にフロントローダ(幅:0.9m)を取り付け、走行制御プログラムでおがくず内を自律走行する清掃ロボット(試作3号機)を開発した。試作3号機による敷料(おがくず:比重1.39g/cm3、敷設容積:0.42m3)の清掃実験では、組み込んだ自動走行プログラムで敷料を0.77 kg/secで除去できた。

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