研究概要

緑黄色海藻のすすめ ~ 成分情報を活用した海藻資源の新たな利用価値の創出 ~

  • テーマ

    その他

  • 研究機関名

    北海道立工業技術センター 研究開発部 食産業技術支援グループ

  • 代表者

    木下 康宣

  • 本研究の主旨


    【背景】
    ・我国には、有用な海藻資源が豊富に存在している。
    ・これらは、独創的な和食文化を形成し、地域経済を育む重要な役割を担ってきた。
    ・一方で、近年は食品機能の活用思考が高まっている。
    【目的】
    ・海藻の分類毎に栄養成分を整理し、成分情報に基づく新たな利用概念を創出する。
    【方法】
    ・褐藻「マコンブ」、緑藻「アオサ」、紅藻「ダルス」を対象試料として、栄養成分を比較。
    【結果】
    ・一般成分 ~たんぱく質や脂質はダルスで、灰分や炭水化物はマコンブで高い傾向にあった。
    ・ミネラル類~カリウムやカルシウムはマコンブが、マグネシウムやマンガンはアオサで高い傾向にあった。
    ・ビタミン類~ビタミンAのうち、α-カロテンはダルスが、β-カロテンはアオサが高い値を示した。ビタミンB群では、チアミンがマコンブで、リボフラビンがダルスで最も高かった。ビタミンB6, 12はダルスが最も高い値を示した。
    ・その他 ~褐藻に「ワカメ」、緑藻に「アオノリ」、紅藻に「アマノリ」を用いて比較検討を行っても、概ね同様の傾向が示された。
    【活用】
    ・野菜では、色味を重視した「緑黄色野菜」と「淡色野菜」という分類がある。
    ・「緑黄色野菜」はカロテン含量で定義されているが、一般には様々な色の野菜をバランス良く摂取するのが良いと理解されている。
    ・今回の結果から、海藻でも色合いによる分類で栄養成分が異なることが示された。
    ・こうした検討により、海藻でも新たな利用概念の形成が可能であると思われた。
    ・例えば、普段はバランスのとれた緑藻を、食物繊維を中心とした炭水化物を摂りたい時は褐藻を、たんぱく質やビタミン類を摂りたい時は紅藻を、というように…。